2階のファミリーコーナーの奧にはこれも家族で共用しやすいクローゼットが備わります。
ハンガーパイプの長さは3mほどあり、お子さんの洋服などはここに収納する想定です。
スッキリ住むにはかたづけられる場所が必要ですので収納は出来るだけ作るように心がけています。
ご家族はみなさんスリムなので、通路の巾は最小限の寸法として無駄に空間を使わないようにしています。
2階には吹抜と階段に面した南側に高窓があり、隣家が見えない高さから青空を取り込んでいます。
そして、その下には長いカウンターを設けていて「ファミリーコーナー」と名付けています。
この長いカウンターはお子さんの勉強部屋であり、お父さんの書斎であり、お母さんの家事室でもあります。
さらに、2階には寝室や子供室の個室がありますので、洗面台をここにも設けて、朝や夜の歯磨きをしたり、顔を洗ったり、と使えるようにしています。
また、高い位置に物干しポールも設置して、洗濯物も乾かせるようになっています。
デザインも良く、使い勝手が良く、明るく、暮らしやすい、見た目だけでない住宅デザインを目指しています。
2階から下を見下ろします。
撮影時間は午前11時半頃で、南の光が吹抜の西面の壁に斜めにおちます。
光の軌跡に合わせて階段の左の壁(テレビが付いている壁)の高さを抑えていることがわかる写真です。
1階の窓は庭のある西に開き、2階の南向きの窓から1階へ吹抜を通して光を落とします。
人工照明にたよる商業建築と違い、住宅は自然光で勝負します。光の取り入れ方が「建築家の腕のみせどころ」です。
その場所の条件に合わせて設計するからこそできる手法です。
2階への階段手摺りのディテールです。
スチールパイプを溶接して作り、仕上げは現場塗装。
座金は壁に埋め込んだり、今回のように化粧座金にして柱にビス止めしたりします。
階段は集成材で今回は塗装仕上げで黒く塗りました。
このように建築の柱やドア、階段材などを空間と統一感をもたせて仕上げるのは建築家設計の家ならではの物です。
既成品の手摺りや階段ではこのようにスッキリとしたデザインにはまとめられません。
キッチン横のパントリー(食品庫)です。
建具工事で天井までの引き違い扉を取り付け。
内部は大工工事で簡素な可動棚を塗装して設置。
棚は移動や取り外しができて、食品庫意外にリビング廻りの雑貨を収納したり、他用途に利用します。
ここは設計途中に追加で増やした部分ですが、予算に余裕があればこのように家のデザインと一体感のある作り付けの収納が出来るとスッキリと生活出来ます。
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