作品概要 | |
---|---|
所在地 | 埼玉県 |
敷地面積 | 66.12m² |
床面積 | 87.54m² |
建物規模 | 地上3階建て |
構造 | 木造軸組構造 |
旦那さんはアーティスト、奥さんはグラフィックデザイナーというご夫妻からのご依頼。ご自宅だった賃貸住宅のアトリエが手狭になったので、マイホームを建てることを決意されたということでした。立地は西に小川が流れ、東は小学校に面した緑に囲まれている場所。打ち合わせのときに、旦那さんの作品のモチーフである「家」のイメージをお伺いし、そのコンセプトをもとに設計を行いました。
施工後に「個性的すぎず、没個性でもなく適度に温かみのある感じがちょうどよかった」とのお言葉をいただきました。こだわった点は建物の中に互い違いの床をかけたこと。1Fのアトリエから中2FのDK、2Fのリビング、3Fの寝室まで、少しずつ見え隠れしながら上昇する空間を生み出しました。
何十年も住むことを考えると、緊張して暮らすより、落ち着ける家が欲しいと思いました。
その点、石川さんのつくる家は流行に左右されないシンプルさを感じ、自分たちの色が着けられる幅を感じたので依頼しました。
設計を依頼する際にお願いしたのは「アトリエ」と「生活空間」の両立。
「アトリエ」には、絵画制作のために壁面を多くとったスペース、さらに絵画専用の倉庫、PCで仕事ができる書斎と充実した本棚が必要でした。「生活空間」には、周辺の景観を上手く取り入れながらプライバシーを確保してもらうことを要望しました。
完成後実際に生活してみると、「アトリエ」と「生活空間」を両立しながらもON・OFFの切り替えがしやすい、私たち家族のライフスタイルにぴったりな家になりました。
アトリエと生活空間の天井高はそれぞれ3m以上もあり、空間を壁で細々と分けていないため、狭い敷地なのに狭さを感じません。さらに、東西2ヶ所の大きな窓から入る自然光が家全体を明るく照らしてくれるので、日没まで灯りをつける必要がないのもうれしい魅力です。
本当に住み心地がよく、家族みんなとっても楽しく過ごしています。